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ベトナムは日本人観光客に人気の渡航先で、査証免除であれば45日間はビザなしで滞在できます。活気のある市場や夜市を歩き回る旅行スタイルが多いぶん、雑踏でのスリや置き引きは他の観光地と同じように起こり得ます。もしベトナムでパスポートをなくしてしまっても、慌てる必要はありません。ただしベトナムには、再発給を受けたあとにもう一段階、出国のための手続きが挟まるという他国にはない特徴があります。ここでは在ベトナム日本国大使館・在ホーチミン日本国総領事館などの公式情報から、その流れを順番に整理しました。
まずは最寄りの公安(警察)で被害届受理証明書を受け取ります
パスポートや貴重品をなくしたら、まず紛失・盗難が発生した場所を管轄する最寄りの公安(警察)へ届け出ます。オーストラリア総領事館(ホーチミン)の案内でも、届出は「紛失・盗難が発生した場所を管轄する警察署」で行うことが明記されており、別の場所の警察署では受け付けてもらえません。ホテルに宿泊中であれば、フロントに届出への同行や通訳を頼めることもあります。
ベトナムにはオンラインで犯罪を通報できる仕組み(電子認証アプリ「VNeID」経由の通報など)もありますが、この機能を使うには「レベル2」の本人確認アカウントが必要で、その取得条件はベトナム国内に適法に居住していることです。査証免除で入国した短期の観光客はこの条件に当てはまらないため、オンライン通報には頼らず、対面で警察署へ行くのが確実です。窓口では「紛失・盗難届受理証明書(ポリスレポート)」を受け取ってください。この証明書は、この後の大使館での手続きに必須の書類です。コピーを1部、保険会社への請求用に取っておくことをおすすめします。
大使館・総領事館で「渡航書」か「新規旅券」を申請します
ポリスレポートを取得したら、次は在ベトナム日本国大使館(ハノイ)または在ホーチミン日本国総領事館の領事窓口へ向かいます。ポリスレポートに加えて、旅券の紛失を届け出る書類、写真、帰国便の予約情報などをもとに、旅券を失効させたうえで「新規旅券」または「帰国のための渡航書」のいずれかを申請します。
帰国予定日が迫っている場合は、日本へ直接帰国するのであれば「帰国のための渡航書」を選ぶ方法があります。原則として申請と同日に発行されますが、状況によっては2日ほどかかることもあります。ただしこの渡航書は日本到着時点で効力を失うため、ベトナムから第三国を経由して帰国する旅程では使えません。その場合は新規旅券の申請が必要で、発給までには2週間から1か月程度かかります。
見落としがちな最後の関門、出入国管理局での「出国ビザ」取得です
ここが、ベトナムがタイや香港と違う最大のポイントです。新しい旅券や渡航書を受け取っても、それだけではベトナムを出国できません。紛失した旧パスポートに記録されていた入国時の記録(査証免除のスタンプ)は、新しい渡航書・旅券には引き継がれないためです。オーストラリア総領事館の案内によれば、大使館・総領事館が発行した公文書を添えて、ベトナム公安省の出入国管理局へ改めて「出国ビザ(thị thực xuất cảnh)」を申請する必要があり、この出国ビザが発給されるまでベトナム当局は出国を許可しません。処理にかかる日数は窓口によって異なり、ハノイの出入国管理局(Tran Phu通り44-46番)で3〜4営業日、ホーチミン市の出入国管理局(Nguyen Trai通り254番、第1区)で5〜7営業日が目安です。
つまり、パスポートをなくしてから出国できるようになるまでには、「警察」→「大使館・総領事館」→「出入国管理局」という3段階の手続きが連なります。どれか1つの書類を失くすと最初からやり直しになりますので、警察の証明書と大使館の申請控えは、原本とスマートフォンでの写真の両方で必ず保管しておいてください。
45日の査証免除期間は、パスポートをなくしても止まりません
見落としがちな点として、これらの手続きに時間がかかっても、査証免除で認められた45日間という滞在期限はそのまま進み続けます。ベトナムの査証免除は原則として延長ができないため、手続きに手間取って滞在が長引きそうな場合は、期限が切れる前に大使館・総領事館の領事窓口に相談してください。
緊急連絡先は113(警察)・115(救急)・114(消防)ですが、ベトナム語のみです
ベトナムの緊急通報番号は、警察が113、消防が114、救急が115、大規模な捜索救助が112です。24時間対応ですが、英国政府の海外渡航情報でも案内されているとおり、いずれもベトナム語のみでの対応となります。言葉が通じないもどかしさは、次に説明するトラベルAIレスキューの現地語カードで補うことができます。
トラベルAIレスキューがこの場面でできること
トラベルAIレスキューは、ベトナムの警察・消防・救急と在ベトナム日本国大使館の連絡先を、国番号付きですぐに電話できる形でアプリ内に用意しています。また「パスポートをなくしました」「財布を盗まれました」といった内容を現地語のカードで表示できるので、ベトナム語に不安があっても、警察署の窓口で見せるだけで即座に状況が伝わります。そして何より、AIが被害届の下書きや保険会社への連絡サマリーをその場で作成。パスポート番号や入国時のスタンプの写真を端末内に保存しておけば、パスポート本体をなくしても電波が届かない状況で取り出して確認できます。SIMがつながらないときのオフライン診断も備えています。有人での対応や海外旅行保険とは違いますが、24時間いつでもあなたのトラブルに寄り添います。「あなたが公的窓口へ正しく、早くたどり着くための橋渡し」をお手伝いします。(手続きはベトナム・日本の公的機関の窓口で行ってください)
参照した情報源
- 在ベトナム日本国大使館「領事情報」.https://www.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/JP_Ryouji.html,(2026-09-01閲覧).
- 在ホーチミン日本国総領事館「パスポート(旅券)の手続一覧」.https://www.hcmcgj.vn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ippan_ryouken_no_tetsuduki_ichiran.html,(2026-09-01閲覧).
- オーストラリア連邦政府 在ホーチミン総領事館「Lost or Stolen Passports in Vietnam」.https://hcmc.vietnam.embassy.gov.au/hchi/lostorstolenpassportsinvietnamlostorstolenpassportsinvietnam.html,(2026-09-01閲覧).
- 英国政府「Foreign travel advice: Vietnam - Getting help」.https://www.gov.uk/foreign-travel-advice/vietnam/getting-help,(2026-09-01閲覧).
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